カレートーク 後編
いよいよ「大人のトマトカレー」は味の調整へ。もっとも楽しく、もっとも苦労の多い段階に入ります。
笑いの多い後編、始まります!
風味を決定するに当たり、試食アンケートをされそうですね。
- 吉田:
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はい。ご試食アンケートを行いました。関係者をはじめ、夏の花火大会の日に集まった方にご協力いただきました。
夏にされたんですね!まさにカレーが似合う季節ですね。
- 北川:
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弊社では、毎年、長崎みなとまつりの夜に、自社の台船(牽引する物を載せる船)の上から花火を楽しむ集まりを開催しています。遮るものがなくて、とてもきれいに花火が見えるんですよ。
日頃、各地の海に出ている社員も可能な限り集まるんです。お世話になっている方も招いています。
そこに集まってくださった皆さんに、試作段階の「大人のトマトカレー」と回答ハガキをお渡ししたんです。
結果として?
- 吉田:
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大変悩みました。なぜかというと、どの回答も「なるほどなぁ」と納得できるものだったんです。加えて、やはり日本人はカレーが好きだと思うのです。みなさん、自分の中に「ベストなカレー」があられるのではないでしょうか。アンケート対象は関係者も多かったですので、カレーだけでなくトマトにも思い入れがある方々の熱い回答をまとめるのは難しかったです。
- 北川:
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吉田君が、悩んでいましたね。私は上手くいくと思っていましたから、特に心配していませんでした。
ポジティブとネガティブのバランスがとれていたのですね。(笑)
ところで、みなさんは、どんなカレーがお好きですか?
- 崎永:
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そうですね・・・。どんなカレーも、それぞれにおいしいと思います。
時代的にも、物が十分にない時代を経験していますが、そんな時代も余った野菜のかけらをいれて作ることができるカレーはメニューとして重宝されていました。お肉は鶏肉を使うことが多かったですが、時には魚肉ソーセージを使ったこともあります。カレーで育ったと言ってもいいくらい食べていたと思います。
学生の頃は、長崎の老舗カレー店に出かけていましたね。
だから、どんなカレーもそれぞれにおいしいと思っています。脂っこいカレーだけが少し苦手ですね。
- 北川:
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私のベストは、家内の作るカレーの、2日目以降ですね。
- 一同:
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(笑)
- 北川:
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2日目以降が最高ですので、できれば、食卓に出そうと思う前日に作っておいて欲しいと思っています。
2日後が美味しいというのは、多くの方の共感を呼びそうですね。(笑)吉田さんはいかがですか?
- 吉田:
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私にとってカレーといえば、家で食べる母のカレーです。外食でカレーをあまり食べないこともあります。我が家のカレーは、具はほとんどカレーに溶けている状態。だから野菜も溶けるまで煮込んで、挽肉を使います。全てが主張しない大きさになったカレーがいいと思います。主役はご飯と考えて、シンプルなものを望んでいます。
ご飯とルーを飲み込むまでの噛む回数をそろえたいという思いがありまして・・・。
大きな肉が入っていたら、噛む回数がご飯と揃わないのが気になります。
- 一同:
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(笑)
- 北川:
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カレーの話は盛り上がりますね。その人の内面が垣間見えるような・・・。(笑)
ちょっと話がそれましたが、アンケートではどういった意見が一番多かったですか?
- 吉田:
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「ちょっとスパイシーすぎるのではないか?」との意見が多かったですね。「大人のトマトカレー」はその名の通り、ちょっと大人向けの味なのです。トマトのコクと酸味を活かした、スパイシーな味を目指していましたから、予想していた回答ではありました。
- 北川:
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大人には好評でしたよね。
- 崎永:
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お子さんがいる方からは、子どもにはちょっとスパイシーすぎるかな?というご意見をいただいたりしました。
- 吉田:
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ただ、トマトの風味を活かすのはこのスパイシーさだと考えていましたから、路線は変えずに調整を行いました。
スパイシーという感想が一番多かったのですね。たかしま農園のトマトは甘いというイメージがありますが、なぜ、カレーはスパイシー路線になったのでしょうか。
- 吉田:
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たかしま農園のトマトは確かに甘いです。ですが、実はあの甘さを感じていただけるのは、「コク」があるからなんですね。そのコクが、甘さにつながる訳なんです。コクを活かすには、スパイシーな方が美味しいんです。
そうなんですね。たかしま農園のトマトの魅力を、「甘い」と思っていましたが、コクがあってこその甘みなのですね。
- 崎永:
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そうなんです。コクがあるからこそのスパイシーな美味しさ、レトルトカレーらしからぬさらっとした食感を味わっていただければいただければと思います。
「大人のトマトカレー」はアレンジがしやすいそうですね。
みなさんのおすすめのアレンジなどを教えていただけますか?
- 崎永:
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シンプルなのにコクがあるカレーに仕上がりましたので、ハンバーグでもステーキでも目玉焼きでも、何でも合いますよ。炒めたホウレンソウをいれるなど、野菜もなじみます。スパイスが気になるお子様向けには、すり下ろしたリンゴとバナナのスライスをトッピングして、バナナをつぶして食べるのがおすすめです。
- 北川:
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ごく少量のイカの塩辛です。やってみたらおいしかったので。
- 吉田:
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生卵ですね。おいしいですよ。
- 一同:
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(笑)
信子社長のコメントと、男性陣のコメントが違いすぎて・・・面白いです。
- 北川:
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だから信子社長中心に開発をしたのです。 私たちもカレーは大好きですが、こうしたところの感覚が、やはり料理し慣れた方でないとですね。
- 崎永:
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カレーソース感覚で使っていただくのもおすすめします。例えば、コンソメスープと併せて、薄めて、かき玉にして「たかしま農園のトマトカレースープ」にするとか。カレーうどんにも合いますよ。レトルトカレー特有の脂っこさがありませんので、そういったアレンジが可能なんです。
- 北川:
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アレンジではありませんが、お酒を飲む人はこれをつまみにしていただきたいです。ご飯にかけず、そのままつまみとしてどうぞ。スパイシーでさらっと食べられるので、ビールによく合うんですよ。
- 吉田:
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僕もビールに合うと思っていました!
- 北川:
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そこに塩辛があれば、ついでにちょっと入れてみてください。
- 一同:
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(笑)
- 崎永:
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お二人とも、アレンジではなく合う飲み物になっていますね(笑)でも、わかります。お酒が好きな方は、「大人のトマトカレー」はきっとお好きだと思います。
確かに、スパイシーでさらっとしたカレーはお酒が好きな方と相性が良さそうですね。
他に、アレンジのおすすめはありますか?
- 崎永:
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まだチャレンジしていないのですが、炊飯器にいれて、そのまま炊いて、カレーご飯というのもいけると思います。
- 北川:
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焼きカレーにトライしたいですね。チーズを載せて・・。焼いたら美味しさが増しそうですね。
- 崎永:
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マカロニをいれても良さそうね。
- 吉田:
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という流れであれば、ピザですね。どれも美味しそうですね。
- 北川:
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今出てくるだけでもたくさんあって、こうしてカレーになることで、いろんなメニューでたかしま農園のトマトを楽しんでいただけるのだなぁと感じています。夕飯を奥さんに任せっきりの方は、家庭サービスの一つとしていかがでしょうか。トッピングもしやすいですし、それぞれのご家庭になじむカレー、メニューになると思います。
- 崎永:
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北川社長のおっしゃる通り、今は働いているお母さんが多いので、そんなお母さんのヘルプの一つになることができれば嬉しいですね。また、キャンプなどに持って行っていただいて締めのカレーで使っていただくのも楽だと思います。締めと言えば、飲み会の締めにも。おうちにお客様が来て飲まれた時などに、カレーをさっと出すのはいかがでしょうか。お酒が好きな方が好むスパイシーな風味、トマトの酸味が締めに最適だと思います。おせちに飽きた後のカレーにもぴったりですよ。
- 吉田:
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トマトは夏野菜。しかしたかしま農園のトマトは冬から春にかけての4ヶ月だけなのでこれまで夏に楽しむことができませんでした。このカレーを冷えたビールと共にお楽しみください。